2012年10月4日木曜日

タイルと板張りのお風呂の作り方:セルフビルドで自宅を建てる

せっかく家をログにしたのに、お風呂がユニットバスじゃ興ざめだと思った。

でお風呂をユニット使わずに作ろうと思ったのだけど、ネットにお風呂の作り方なんてあまり載ってない...うーん、こまったな。

断片的に集めた情報を元にだいたいの構造は決めていた。ベニヤでユニット同様に防水壁を作って、そこにFRPで防水かける。で、その上からタイルはって、バスタブはめて、腰から上は板張りにと。排水や床の構造のディテールとか、蛇口の下を一段かさ上げするのはどうしたらいいんだとか、床下の支持はどうしたらいいんだとか、さんざん悩んだあげくこうなった。

 

で、ここまでも大変だったんだけど、実際の制作は大変だった。簡単に言えば、プライウッドカヤックを逆向きに作ればいいんだけど、どういう資材があって細かいとこどうすりゃいいのか何もしらないんだもの...

まずは床。実際にはこの前に根太を組み替えて、浴室をおく場所に合わせ床を他の部屋より一段低くしてある。でこの上に合板はって、排水用の受けざら(なんてーのこの黒いの?)をはめ込んどく。



ログキットに、浴室の窓は開いてないから、丸鋸で表裏から切ったんだったかな。溝上に切り込みを入れて、セトリング対策。で、アングルつけた2x4をはめ込んで窓の支持材としておく。

で、こっから地獄の始まり、浴槽をおく場所は分けて壁を建てて、ねじ穴は全部パテでフラットにして、んでもってガラスクロスをかぶせてエポキシを塗ってく。気泡が入らなければ2回ぐらいすりゃ終わる簡単な作業なんじゃろうな。言ってる間にエポキシはどんどん硬化していく....

バスタブはそこらにあった発砲材ぐるぐる巻にして、保温効果を期待した。





下地のエポキシはおいておいて、防水層の上から発砲スチロールでふかして、水こう配をとる。ここは洗い場ね。軽量ブロックは洗い場の棚部分

洗い場の排水と、浴槽からの排水は合流させる。この排水はあらかじめ外の排水と浄化槽入れてもらっとき、外の配管にトラップを仕込んでおいてもらった。


で、床にコンクリをながした。コンクリは一応防水材混ぜといた。

リモコンはこのボタン嫌いなので、あとで上位機種に交換してもらった。

で、洗い場。今度は水道と、お湯の配管も絡んでくるからわけわかんね。この取り出しに蛇口をつけて、下に桶をおける棚をのせるための基礎をブロックで作ってる。

やっとこさタイル張り。しかしこのタイル選択が後々やっかいなことに...

先ほどの配管裏側部分。これはトイレ側の壁。

でタイル張りが続く。棚部の上には十和田石をのせた。濡れると緑色になるの。
さて、だいたい張り終わったので目地入れ。 ところがね、僕全部床用を発注しちゃったもんだから、余計にざらざらしてて目地拭いてもとれないのよ...とほほ。壁には壁用を買えってね。


で、あとは簡単。腰から上は青森ヒバ。これは檜でふかして、通気層をとってはっていった。


出入り口もつけましたよ。全部部材が決まってないと設計できないというずぼらな僕には無理な注文w


ここは簡単。更衣所はタイル張るだけ。タイル下に電熱の床暖房を仕込んであります。


はい。できあがり。
ここが一番つらかった。ここできないと暮らせないし...

2012年10月2日火曜日

セルフビルドで自宅を建てる

プラモデルとか、図工とかもとから好きだったのだけど、あくまでこれらは手に取って遊んだり、眺めんて楽しむおもちゃじゃない?

でもそれがもっと1/1スケールに巨大化して、人が乗れたり暮らしたりできれば面白いよねぇ。子供のころからロボットとか潜水艦やホバークラフトとか図面書いてこういう妄想していた。

そして大人になってこれらが資金や技術面で実際に実現できるようになってくるとともに、暮らしに関してはセルフビルドなり、自給自足なり、車はスーパーセブンのキットカーの存在を知ったりしていった。

家を建てる直接のきっかけは「夢の丸太小屋に暮らす」が出してた「手作りログハウス大全」って本を手に取ってからだったと思う。その本もあってログハウスは漠然とした憬れはあったと思うんだけど、カナダやアラスカで見た朽ちかけのログハウスが心底美しかったのが、ログハウスを建てようと思った決めてになったと思う。



で結局、ログハウスは田舎の交流便所みたいでヤダ!といっていた嫁を説得して、ログハウスを自分で建ててみることになった。巨大な積み木遊びは楽しいかって?
そりゃ楽しいに決まってるよ!

それと僕はまだ幼児だった息子に、家を建てる姿を見せて何か感じてほしかった。










ただ、建てる前に、一番の山場が....

この時出産で嫁が長期入院したり、一番苦手なお金の話、ローンだとか金利だとか、登記の時期がどうだとか銀行とのやり取りに加えて、この辺りは遺跡だらけだったものだからもう大変。試掘ででなくてほんとに良かった....

ちなみに僕みたいな土地持ちでない普通の会社員が、キットのログハウスをセルフビルドする際に一番問題になるのはお金の問題だと思う。僕の場合は土地代をローンで借りて、自己資金+ローンでログのキット代を捻出した。各種手数料だとか、設備周りの資金をとっておかなきゃいけないし、ある程度ためた資金でもすべてをまかなうのは無理だった。だって基礎も屋根も設備もみーんな自己資金でやりくりしなきゃいけないんだもの。

しかも銀行の担保の関係で、土地は一年の期限で建物の登記をしなくちゃいけないらしく、最初の計画は「一年で建てる計画なんですよ、えっへん」でなんとか通して、一年後建物分を無担保ローンに借り換える形でなんとかやりくりした。

今では土地建物含め、繰り上げ返済でローンは返しましたけど、資金問題というのはやなものですねぇ。

本当は基礎をもっと高くしたかったり、家ももう少し広くしたかったり、薪ストーブももう少しでかいのつけたかったりいろいろ欲はあったんだけど...まぁ当時の精一杯だったということで。

いやー、しかし、家というのは遠くから眺めた時の見た目の違って、でかいでかい。そういう意味じゃ建築資金を節約するのがセルフビルドの目標だと続かない気がする。作るのが好きな僕でさえ、あちこちで嫌になりそうになったもの。天井張りにしろ、ステイン塗るにしろ量が半端じゃないし。それに応じた達成感はあるんだけどね。

でも工作が好きなら家はセルフビルドだなっ!


ファルトボートのアルミフレーム化改造工作

僕がカヤック初めた時(93-94年ぐらいか)に買ったパジャンカというファルトボート。このフネはフレームが木製で、長いこと国内の減水リバーで岩にぶつけて水に浸っているうちにぼろぼろになってしまった。

仕方ないので、底のパーツをごっそりアルミで作り直して使っていた頃の十勝川を下った時の写真。フレームの形状も変えていて、改造前に比べて底が丸くなったから安定性が悪くなったかも。

四万十川で、このボートの設計者の知り合いだというおじさんにあって、えらくほめてもらったことがあったっけ。

カヌーはアラスカだのカナダだの毎夏海外に出かけてたりもあって、修理だの軽量化だのとても重要だった。なのでこの時代はボートに限らず、キャリアだとかたき火台だとか工作ネタにはこと欠かなかった。(今も事欠かないけど)